セミナーレポート
「人事部門のグローバル化を実現するために必要なこととは」

昨今、日本企業のグローバル化はますます加速しております。
グローバル化が進み、海外売上比率が高まっていく中で真の意味でのグローバル企業というべき「One company culture」を実現するために、人事部門としても求められる役割は大きく変わってきているのではないでしょうか。

グーグル、アマゾン、アップル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、GEなどトップクラスのグローバル企業は多々ありますが、彼らに共通していることは「One company culture」と言われています。
高い成果を出すためにアイディアを共有する仕組みや有能な人材の確保、有効な戦略の策定など必要な要素がそろっていたとしても、 「One company,One culture,One team」となっていないと継続的な成功は難しいでしょう。
貴社のグローバル化を今後さらに推進していくために必要な「One company culture」を実現するために、人事部門のグローバル化は待ったなしでますます求められていくはずです。

本セミナーでは100社以上の日系企業のグローバル化をサポートしてきた講師より、人事部門のグローバル化のために必要な課題解決の方法をご紹介させていただきます

Profile:ジョン・リンチ

株式会社J-グローバル 代表取締役
英国フリストル大学卒

1990年に来日後、1991年に株式会社インテック・ジャパン社(現社名:株式会社 リンクグローバルソリューション)に入社。1994年からはマネージャーとして国際ビジネス・コミュニケーション・スキルの指導に当たる。
現場で培ったマーケティングやセールス戦略構築の経験と日本での豊富なビジネス経験を活かして、100社以上の日本企業及び外資系企業にて講師やコンサルティングを行なった実績をもつ。

下記がグローバルセミナーの詳細内容になります。

<目次>

  1. 成功しているグローバル企業とは
  2. グローバル人事の役割とは
  3. 日本企業とグローバル企業の強みについて
  4. 日本の組織をグローバル化するにあたりどんな課題があるのか
  5. 日本の組織をグローバル化するにあたり重要な習慣とは
  6. グローバル人材をどのようにマネジメントしていくべきなのか
  7. 今後、グローバル人事になるためにどう行動していくべきなのか

1.成功しているグローバル企業とは

定義はないが「世界中に認知されている」、「トップシェアを誇っている」「様々な国籍の方が属している」等の企業である。

2.グローバル人事の役割とは

グローバル企業の人事は将来的な戦略を重要視し、人事制度を構築しているが、日本企業では人事が将来的な戦略を把握していないことが多い傾向にある。
そのため、企業が目指す方向性を理解し、人事制度を構築することが重要な役割となっている。

3.日本企業とグローバル企業の強みについて

日本企業はお客様のニーズに合わせてチームで動く。その一方でグローバル企業は企業の戦略に合わせて個人で動く。そのため、前者は顧客との長期的な関係を築くことを得意とし、後者は戦略性のある営業を行い、販路を拡大していくことを得意としている。

4.日本の組織をグローバル化するにあたりどんな課題があるのか

日本企業がグローバル化するにあたりリーダーシップが欠如している、意思決定が遅いなどの課題がある。以上の問題を解決するためにも部下のマネジメントをコーチングスタイルにし、自らの頭で考え業務を推進していく力を教育していくことや会社に良い影響を与えるサービス・考え方を積極的に取り入れ、意思決定のスピードを向上させていく必要性がある。

5.日本の組織をグローバル化するにあたり重要な習慣とは

日本企業はビジネス上で積極性が少ない傾向にあり、失敗しても良いから挑戦をする考え方を持つビジネスマンが比較的少ないが、グローバル企業は個人で責任を持ち、積極的に挑戦をする姿勢を持つビジネスマンが多い。そのため、企業のグローバル化に対応するために企業の戦略を全体で共有し、従業員が高い意識を持ちながら業務を行うことが大切にすべき習慣である。

6.グローバル人材をどのようにマネジメントしていくべきなのか

グローバル人材をマネジメントしていく上で重要なことは2つある。
1つ目は褒めること。なぜならグローバル企業が褒められることが当たり前のため、褒められないとクビにされるのではないかと考えてしまうからだ。そのため、部下の長所を認めながらマネジメントしていく必要性がある。
2つ目はお互いのビジネススタイルの違いを理解することである。例えば、日本企業では稟議や根回し、ホウレンソウ等が行われるがグローバル企業では行われないため、知らないことが多い。
そのため、グローバル人材が順応していくためにもギャップをうめていきながらお互いの長所を生かしビジネスを進めていく必要性がある。

7.今後、グローバル人事になるためにどう行動していくべきなのか。

人事として企業の戦略を社内全体に伝えることが重要である。グローバル人材は常に個人で動くため企業の戦略を理解し、自らの目標を達成することにやりがいを感じる。企業の方向性がわからなければ辞めてしまうリスクが出てくるので企業の戦略を社内全体に伝え、従業員のキャリアパスを明確にしていく必要性がある。

上記のように成功しているグローバル企業とは、グローバル企業において人事の役割とはなどの様々な例題に対してグループディスカッションを行った後に、講師がフィートバックを行いながらグローバル企業への理解を深めていただきました。

現在、日本のマーケットにはグローバル企業、日本企業の両者を理解しながら人事をこなせる人材が少ない状況です。その課題を解決するため、弊社では優秀なグローバル人事をアウトソーシングできるサービスも運営しております。

ぜひご興味がございましたらお問い合わせください。